法律の話ばかりでは面白くないので,ちょっと好きな漫画を紹介してみることにします。
(・∀・)

第一段は,こちら,間瀬元朗先生の「イキガミ(全10巻)」です。

舞台は,強い「同盟国」との間で「安全負担条約(安負条約<あんぷじょうやく>)」を結んでいる,日本語が公用語であろう国です。

一見,私たちの住んでいる現代日本とそっくりなのですが,大きな違いが一つあります。それは,「国家繁栄維持法(コクハン,とも略される。)」という法律があるところです。

この法律は,全国民に小学校入学時に「国繁予防接種」というものを義務づけます。なかにはもちろん,ワクチンが入っているのですが,それはあまり重要ではなく,1000個に1個の割合で,「ナノカプセル」というものが混入されています。

そのカプセルは,肺動脈に付着し,18歳から24歳の間の,予め指定された時間に破裂して,その者の命を奪う,という仕組みになっています。

もっとも,それが誰なのかは直前まで極秘事項であり,ただ,最後の時間を有意義に過ごしてもらうため,24時間前に役所から通知がいくようになっています。その通知は,死亡予告証という名前なのですが,通称「イキガミ」と呼ばれています。

この制度は,自分がいつ死ぬか分からない,ということを認識させることで,生命の価値を国民に理解させ,それにより,「国家の繁栄を維持する」ということを目的としています

この漫画の主人公は,そのイキガミを配達する仕事をしており,彼を狂言回しとして「死の24時間前」をテーマに,物語は進行します。

この手の漫画は,中だるみしたり,ネタ切れになったりで途中で面白くなくなるパターンも多いです。ですが,「イキガミ」は,回を重ねる毎に物語が洗練されていく,最終局面でこれまでの物語が昇華される展開となっており,非常に完成度が高い(そして考えさせられる)作品となっています。

特に最後の展開は,オムニバス形式で進む漫画のクライマックスの在り方のお手本というべく,是非,最後まで読んで欲しいです。

今(といっても今日いっぱい)なら,3巻無料で読めるらしいので,よろしければ,是非(・∀・)

https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=430