弁護士 深澤諭史のブログ

弁護士 深澤諭史(第二東京弁護士会 所属)のブログです。 相談等の問い合わせは, i@atlaw.jp もしくは 03-6435-9560 までお願いします。 Twitterのまとめや,友人知人の寄稿なども掲載する予定です。

タグ:法律相談

以前,こんなツイートをしたことがありました。


実際問題として,相談を受ける際,私に限らず弁護士は,聞き取った事情を整理して,双方の主張はどういうものか,証拠はどういうものがあるのか(あると想定出来るのか。)を把握して,見通しを立てます。
話を聞いていると,十分に勝てそう,望む結果が得られそうだと想定して「大丈夫です。確実なことはいえないですが,概ね,ご希望に添う結果が期待できます。」っていったところ,その直後に,
「ですよね!それで,自分で●●やってみたら●●になっちゃったんで,それで相談に来ました!」
等といわれると,「やはり,もう難しそうですね」と,見通しを撤回せざるを得ない,残念な思いをしたことが何度かあります。
弁護士に相談したからといって依頼する義務があるわけではないので,自分でやってみる前に,成功をふいにしたり,あるいはできないことに無駄なコストを費やす前に,相談をした方がいいと思います。




ときどき,「自分でやってみる。それでダメだったら,弁護士に頼む。」という方がいらっしゃいます。
実は,事件類型によっては,それが有効であることも,全くないわけではない(珍しいけれども)のですが,基本的にお勧めできません。

通常,途中から依頼しても最初から依頼しても,弁護士に支払う費用は変わらないことがほとんどです。弁護士としては,「途中まで自分でやってみた」事情についても把握,検討しないといけないので,費やす労力が増えることはあっても,減ることはあまりないからです。特に本人訴訟ですと,かなりの割合で,自分に不利な主張をするという,いわばオウンゴールのケースがよく見られます。

また,逆に,費用が増える,あるいは結果が悪くなる,ということはしばしばあります。例えるなら,初期のガンが見つかったにもかかわらず,効果の無い民間療法だけを利用し,進行・転移をしてから病院にかかるようなものでしょうか。病気も法律問題も早期発見と治療が,そして,何よりも予防が大事です

相談だけであれば,あまり費用もかからないでしょうから,まずは相談してみること,「やってみてダメだったら」という発想は危険であるということに,留意は必要でしょう。

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