ときどき,「自分でやってみる。それでダメだったら,弁護士に頼む。」という方がいらっしゃいます。
実は,事件類型によっては,それが有効であることも,全くないわけではない(珍しいけれども)のですが,基本的にお勧めできません。

通常,途中から依頼しても最初から依頼しても,弁護士に支払う費用は変わらないことがほとんどです。弁護士としては,「途中まで自分でやってみた」事情についても把握,検討しないといけないので,費やす労力が増えることはあっても,減ることはあまりないからです。特に本人訴訟ですと,かなりの割合で,自分に不利な主張をするという,いわばオウンゴールのケースがよく見られます。

また,逆に,費用が増える,あるいは結果が悪くなる,ということはしばしばあります。例えるなら,初期のガンが見つかったにもかかわらず,効果の無い民間療法だけを利用し,進行・転移をしてから病院にかかるようなものでしょうか。病気も法律問題も早期発見と治療が,そして,何よりも予防が大事です

相談だけであれば,あまり費用もかからないでしょうから,まずは相談してみること,「やってみてダメだったら」という発想は危険であるということに,留意は必要でしょう。