弁護士 深澤諭史のブログ

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カテゴリ: 漫画

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浦田カズヒロ「100日後に打ち切られる漫画家」より。

久々にご紹介する漫画は,浦田カズヒロ先生の「100日後に打ち切られる漫画家」です。

漫画の連載というのは,限られた雑誌の枠の中で行われるものですので,当然,人気があれば続き,それがないなら打ち切られる,ということになります。

この漫画は,苦労の末,連載は決まったが,その100日後に打ち切られる,そんな話をドキュメンタリー風?に,描いた作品です。

普段,我々読者が触れることはない,漫画家の先生方の苦闘が生々しく描かれており,漫画の舞台裏も,漫画に負けないくらい面白い!と思わせてくれます(安全圏から見ているからいえることですが。)。

なお,Web連載を単行本化したものですが,単行本のための書き下ろしも結構多いです。特にインタビューが,生々しいというか,なんというか・・,心に迫るものがあります(・∀・;)

漫画だけではなく,漫画家も好きな方に,おすすめしたい作品です。 

(・∀・)刑事裁判モノとして、素晴らしい完成度と面白さを誇る、傑作リーガルエンターテイメント漫画「イチケイのカラス」ですが、なんとドラマ化をするそうです!!
(^ω^)これは期待大だお!!
(・∀・) 「イチケイのカラス」は、あの櫻井先生も協力なさっています!! 

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銀のアンカー4巻より。

(・∀・)久々の漫画紹介です。
(^ω^)今回は何かお?

(・∀・)今回は,「ドラゴン桜」などで有名な,三田紀房先生が原作の「銀のアンカー(関達也先生作画)」です。
(^ω^)お,三田先生は知っているお。大学受験をテーマにした「ドラゴン桜」は有名だお。これは,何がテーマだお。

(・∀・)これは,大学生にとって受験の次に立ちはだかる大きな壁,「就活」をテーマにした漫画です。
(^ω^)なるほど。就活のテクニックなどを解説するのかお?

(・∀・)もちろん,テクニックみたいなことも豊富に載っています。ですが,この作品のすごいところは,ドラゴン桜でもそうですが,「なぜ,その技術が大事なのか。」という根拠をよく掘り下げているところです。
(^ω^)ほお,もっともらしい,「そりゃあ,ただしいけれどもね」「それができれば苦労しないよ」みたいなことで埋め尽くされたハウツー本が多い中で,それは興味深いお。

(・∀・)こういう書籍は,作家の実力が厳しく問われるのですが,「ドラゴン桜」の作者にふさわしい出来になっています。やるべき事,心がけるべきことを,ちゃんと細分化して,一つ一つ実践的かつ実戦的に描写していくので,本当の意味での実用書であるといえるでしょう。みんなできる,そしてみんなやる気になる,という基本かつ重要な点をおさえています
(^ω^)単に答えや技術を羅列するだけではなくて,どうしてその結論にたどり着くのか,精神論に頼らず,演繹的,理論的な構成になっているお。

(・∀・)就活生はもちろん,人が人を評価するときのポイント,初対面におけるコミュニケーションの留意点などを豊富に掲載していますので,社会人(この言い方はあまり好きではないですが。)にもお勧めです!
(^ω^)なお,冒頭のコマは,結構有名な台詞だお。これも結論はわかるし,賛成する人が多そうだけれども,「何故そうなのか?」という理論的裏付けを,本当にわかりやすく説明しているお!是非,本書でチェックして欲しいお!

銀のアンカー1巻(ジャンプBOOKストア!)

ラーメン発見伝(作:久部緑郎 先生,画:河合単 先生)

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ラーメン発見伝1巻(小学館)より

ラーメンをテーマにしたグルメ漫画です。

基本的に,一般的なこの手の漫画のお作法通り,

①食(この場合はラーメン)について卓越しているが他はイマイチな主人公がいる。
②主人公の周囲(この場合は勤務先)が,食を巡ってトラブルに巻き込まれるが原因が分からない。
③主人公が②の原因を調べる。なかなか分からないが,ふとしたきっかけで気が付く。
④主人公が見事にトラブルを解決する。

という流れです。時折,「なんでこんなことで怒るの?この人は?」って思う場面もあるのもお約束ですね。

また,後半は,味比べ勝負大会が行われる,というのも,この手の漫画の作法に沿うものです。

この漫画が他のグルメ漫画と違うのは,単に食べ物の美味しいまずいだけではなくて,ラーメン店の経営問題など,「ラーメンを巡る諸問題」「ラーメンビジネス」全般を取り扱っているところにあります。

ラーメンは美味しければいいのか,安ければいいのか,うまいラーメンとは何か,うまいラーメン店とは何か,等々,かなり根源的なテーマにも切り込んでいます。

また,「イキガミ」のように,単に伏線を回収するだけではなくて,物語のテーマ,材料が,クライマックスに向けて収斂していくという構成になっていることも特徴的です。
伏線すら回収が上手くできない漫画も珍しくない中,テーマや材料がクライマックスに向けて収斂していく描写は非常に爽快です。

全26巻と,かなりの長編ではありますが,ラーメン好きはもちろん,外食産業に興味ある方,さらに自営業者にはお勧めのシリーズです。

なお,続編スピンオフとして「ラーメン才遊記」もあります。
こちらは,本作の主人公のライバルとその会社に入社した新人の女性を主人公に据えたものであり,フードコンサルティング等を通じて,ラーメンとは何か,繁盛する店とはどういうものか,さらにテーマを広げています。

ところで,話はそれますが,最近Twitterで「#後世に残したい漫画の名言」というハッシュタグで,この漫画のシーンが,いくつか取り上げられていました。

私も大好きなセリフなのですが,実は,改ざんされているものがあります。本当は違うセリフでした。
改ざんした部分はもちろん,その理由もある程度察しが付くのですが,この漫画についてそういうことが起きるのは,なかなか興味深いというか,何かしら皮肉を感じるところです。

話題だったので読みました。

基本,裁判とか司法とかの話は,「ねーよwww」とか思って白けるので面白くないので読んでいませんが,これは面白いです。

この裁判体くらい,いろいろ熱心に調べてくれるところばかりだったらいいんですけれどねぇ。

1話は,ここから読めるそうなので,是非是非(・∀・)

http://www.moae.jp/comic/ichikeinokarasu

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