最近,タイトルみたいな例をよく見るようになった気がします。

もちろん,あくまで外から見ただけですので,私の思い込みかもしれません。

ただ,本人が第三者に紛争を言いふらすとか,あるいは,酷いものになると本人に直接接触するとか,そういうケースに遭遇することがあります。

そのようなことをしないように,弁護士としてはちゃんと依頼者に説明するべきなのですが,どうやら,うまくコミュニケーションがとれていないこともあるようです。

こういうケースでは,その弁護士は,派手な広告をしていて「○○に強い弁護士」と標榜というか,連呼しています。

事件処理の実力はある(!?)のかもしれませんが,できれば依頼者とのコミュニケーション,「説明に強い」弁護士にもなってもらえれば,と思うことがあったりします。

また,あまり派手な広告で受任すると,依頼者の期待値が高まってしまい,なかなか納得を得られない,ということもあるのかもしれません。

特に,慰謝料とか,明確な基準がないもの,最近は否定する裁判例が相次いでいる相手方に請求できる弁護士費用の実費とか,トラブルになることが多そうです。実際に,おそらくは依頼者と弁護士がけんかを始めたのではないか,とおぼしきケースに遭遇したことも何度かあります。

利用者からすれば,こういうトラブルに巻き込まれないよう,弁護士からは,極力,自分に不利な話も聞くようにするべきかと思います。ただ,もとよりそれは弁護士が第一に責任を負担することです。また,派手な広告を出していると,広告費を回収するためにどうしても受任したいということで,不利なことは話したがらない弁護士もいるのかもしれません(もしそういうことがあれば,非常に遺憾なことですが。)。