このあたり,結構デマが多いので,念のため。

まず,ギャンブルとか浪費とかだと破産できないというのはデマです。これが原因で破産できなかった人は,いません。

破産というのは,財産のプラスとマイナスを整理して清算をすることですので,債権者,つまり,お金を貸している人たちのための制度でもあるわけです。
ですから,債務者の都合で破産できないなんて,とんでもない話です。
債権者が申し立てて破産させるということもあります。

問題は,免責といって,破産が無事に終わると免責という,債務について責任が免除されるという制度があります

これは,確かに浪費をしていると,認められないこともあります。
しかしながら,免責が認められないのは,よっぽどの場合です。はっきりいって,普通に無駄遣いするとか,ギャンブル,投資とかを派手にする程度では,問題ありません。
かなり酷いケースでも,しっかりと弁護士に相談して打ち合わせ,裁判所に報告をすれば,認められるケースがほとんどです。

また,破産にしろ,事業について廃業するにしろ,絶対にやってはいけないことがあります。
それは,「義理を通す」などといって,一部の人に支払をしてしまうことです。友人とか,保証人がついているとか,少額だとか,怖い(!)とかの債権者についてです。
これは偏頗弁済といって,あとで取り消されるリスクがあります。支払った先にも迷惑がかかります。
破産というのは,債権者が,債務者からみんな平等に配当を 受けるための制度で,これを破る行為は禁じられています。

むしろ,ギャンブルなどよりも,こちらの方が,より問題になると思ってください。

ネットでは,破産できないと安易にいう意見がある一方で,義理を通すだのなんだので,破産法上の違法行為が一部で奨励されていますが,取り返しのつかないことになりかねません。

ネットde真実の法律情報に目覚める前に,是非,お近くの弁護士に相談をしてください。